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━━━緑泉寺のお坊さんでありながら様々な活動をされていますね?

 

今あるものを考え直して、もっと社会が良くなるためにはどんなことができるだろう、と考えてみたら、いつの間にか新しいことをいくつもやっている現状に(笑)。

まず、インターネット寺院「彼岸寺※1」 は、今後のお寺はどうなったら良いんだろうと、仲間と一緒に夢を語り合うなかで考えたものです。仏教の情報発信や、外国に向けて日本文化の紹介を行っています。

神谷町の光明寺「オープンテラス※2」 は、小さな公園が少ない神谷町でお弁当を食べる場所やカフェのニーズがあった為、また「今ある良いもの」を、もっと多くの人に気軽に親しんでもらえるようにというお寺側の意見が合わさって始めました。

お寺の音楽会、「誰そ彼(たそがれ)※3」 は、お寺の本堂でこんな音楽を聴いたら楽しいのでは、という考えを一般の人から頂いて始まりました。この企画の中では、お寺を単に箱として活用するだけでなく、法話や精進料理の提供もすることにより、全体を大きな仏教コンテンツとして提供しています。

※1 彼岸寺
彼岸寺とは、宗派を超えた仏教徒や普通の人たちが新しい時代の仏教について考え、行動をする、インターネット上のお寺のこと。
http://www.higan.net/

※2 神谷町オープンテラス
地下鉄日比谷線神谷町駅前の光明寺の境内を活かしたオープンスペース。2005年から開始。周辺のオフィスユーザーの憩いの場として利用されている。
http://www.komyo.net/kot/

※3 誰そ彼
お寺で行われる音楽会。音楽とともに、法話、食事を楽しみ、日本のアーティストだけでなく、海外のアーティストも出演している。
http://www.taso.jp/

 

━━━「暗闇ごはん」の開催地は、東京から地方へと広がりつつありますね。

 

暗闇ごはん※4」 は、明かりを落とした暗闇の中でアイマスクを付けて食事をするという、緑泉寺で毎月開催しているイベントですが、気軽に使ってもらえるコンテンツとして“地元の為に何か活動をしたいけれど、何をすればいいのか分からない”という人に開催方法を紹介しています。

私自身は始めの1、2回付き添うだけで、その後はそれぞれの地域が独立して、独自性を出してもらいたいと思っています。その独自性が、地域の特性に結び付いていくことがこのイベントの魅力でもあります。今では、静岡県浜松市や青森県大間町でも開催され、今後は千葉県や青森県むつ市でも開催予定です。

青森県むつ市の開催の時は、先に「暗闇ごはん」のノウハウを知る大間町の町おこし団体、あおぞら組に運営をまかせ、むつ市のお寺に開催方法を指導しました。「暗闇ごはん」というコンテンツによって、地域と地域が結びついた例です。

千葉県鎌ヶ谷市で、駅前カフェを会場に開催しようとしているのは、地元の食材を活かした「暗闇ごはん」。その地域には、酵母の培養から取り組んでいるパン屋さんがあって、そういう特色あるパン屋さんがあるなら、そこのパンを使おうという話になりました。また、「暗闇ごはん」を単に踏襲するだけでは意味がないから、カフェもそこの料理に出てくる苺を栽培する農家の方にも、スポットライトが当たるようにしました。

私の役割は「暗闇ごはん」という種を蒔き、育て方を教えることだと思っています。私が去った後、その地域に合った形で定着していくことが理想です。

※4 暗闇ごはん
浅草・緑泉寺で行われている月一度のイベント。明かりを落とした薄暗闇の部屋でアイマスクを着用し、仏料理を味わう。
http://www.higan.net/old/blog/kurayami/

 

━━━WEBやデザインのスキルもお持ちなのですか?それとも周りにスキルを持った方がいるのですか?

 

私はあくまでプロデューサーです。周りには、映画監督やWEBデザイナー、コピーライターといった様々な人がいます。彼らと夢を語り、人と人を繋げるのが自分の仕事だと思っています。

出会いは日々沢山あって、友人同士の食事会で人との輪が広がることもよくありますし、その他にも、山手線の中で声をかけられることもよくあります。お坊さんの特権ですかね(笑)。

 

━━━意識して繋がりを作っているのですか?

 

アンテナは広げています。声をかけたほうが良さそうと思った時には、感性に任せて声をかけます。今日はここに来る前に「ブックオフ」で高校生に話しかけてしまいました(笑)

色々な人と話す中で、その人の想いを整理していくと、地域で何かやりたい人が非常に多いと気付かされました。それが今の活動にも繋がっています。私から何かを売り込んで繋がることもあれば、逆もあります。


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東京都出身 / 浅草緑泉寺住職”

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