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青江氏インタビューの様子

 

━━━イベントの開催には費用がかかると思いますが、どの様に成立しているのですか?

 

まず、イベントなどの開催に当たっては、お金が発生するのでその受皿が必要です。その為、現在は社団法人IBAとして行っています。将来的には財団法人を目指したいと考えています。

収支は常に、プラスマイナス0を目指しています。イベント運営は、お坊さんとボランティアの方で行なっています。お坊さんは4名いるんですが、私も含めてお坊さんは無償です。「私財を投げ打ってでもやれ」と話をしています。その分、お手伝い頂くボランティアの方には交通費を支払うなどして、できる限り感謝を目に見える形にしたいと思っています。

神谷町光明寺の「オープンテラス」では、境内を提供するだけでなく、食べ物飲み物の持込を自由にしていますし、お茶や手作り和菓子を無料で提供しています。その代わり帰る際に、「手を合わせて下さいね」とお願いをしています。すると、ご好意で何名かの方はお賽銭を供えて下さることがあります。また、「オープンテラス」の店長は、元々は俳人であり、特定の職についておりませんでした。オープンテラスの店長を引き受けていただくことで昼食費と交通費をお渡しし、店長としてテラスの管理を行ってもらいました。

 

━━━この様な活動をされている青江さんの根幹には、どのような想いがありますか?

 

次の世代が安心して暮らしやすい世の中であって欲しいんです。もうやることは無いな、と早く思いたいし、そう思ってやっと死ぬことができるな、と。私は、人生50年だと考えているところがあります。身近に50歳で病に倒れたり、お亡くなりになったりした方が沢山いて、50歳というのは一般的に考えられている年齢よりも、リアルな寿命だと感じています。

だから、50歳の時に安心して死んでいけるような環境が目標なんです。それまでに伝えることは伝えたいし、支えられる人は支えたい。想いを持っている人がどうしていいのか分からずに何もできないのは一番勿体ないと思うんですね。だから何かをする方法や紹介できるお手伝いをしていきたいと思っています。

 

━━━青江さんにとって、地域の役割とは何でしょうか?

 

「生きづらい」と思う人が一人でも少なくなる社会になればいいと思っていて。そのための一つの切り口が「地域」です。「地域」が、人の繋がりによって、物理的にも精神的にも頼ることのできる「故郷」と呼べる土地であれば、安心感が生まれます。その安心感は、悩みを抱える人を死に急がせることのない安心して悩める社会、生き難いと感じる人がいない社会をつくると思うんです。

その為にも私は、お節介な人を増やしたい。気づきとか発見とかを与える人、それを受けて、動き出す人が増えればと願っています。

 

 

神谷町「オープンテラス」の店長さんは、テラスを運営する中で仏教の魅力を知り、今ではお坊さんになられたとのこと。身近な人の変化が何よりも嬉しいと語る青江さんの笑顔は、冬の寒さを忘れさせる、にこやかで温かい、私達の想像する「お坊さん」であった。

自然に手を伸ばしたくなる、何だか気になってしまう…そんな人の素直な感性を刺激して、人や地域を変えていくのが、青江さん流だ。

 

<writer : 木村まり>

彼岸寺
 http://www.higan.net/

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東京都出身 / 浅草緑泉寺住職”

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