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【New 2012/8/29 upload!】

 

お金のかわりにお米で支援! 農家と学生を繋げる“奨学米”

日本人のソウルフードとも言える“お米”。これまで以上に注目されてきている農業。一人暮らしの大学生。これら3つを結び付ける活動をおこなっているのが、株式会社奨学米だ。全国で収穫できるお米をコミュニケーションツールとして、農家と都市部、生産者と若者を結び付ける活動をおこなっている。ポイントは、奨学“金”ではなく奨学“米”であること。お米で学生を支援するという奨学米の活動は、口コミやSNSによって広がり、これまで約50名以上の奨学米生が参加しているという。そんな奨学米プロジェクトの代表である、北海道上川郡上川町出身、笠木恵介さんと、金子清美さんの両名にお話を伺った。

 

 

――上京したきっかけと当時の東京の印象を聞かせて下さい。

 

  関東には大学進学がきっかけで来ました。北海道からこちらに進学するのは、自分のなかで自然な流れでしたね。地元を出るとき、まわりには「帰ってくるなよ」と言われていました。地元の仕事は公務員か農業くらいだったので、地元に戻って来ても仕事はないぞ、というエールと忠告だったような気がします。東京の印象は華やかな人が多いし、毎日会う人が変わり刺激的な生活だなと感じていました。博物館の展覧会も、東京が全国で最初ですし贅沢だな、と。この都会で育つ子どもはどんな大人になるんだろう?とも思っていましたね。

 

――なぜ奨学米を始めたのですか?

 

  きっかけは2011年の7月、大学院一年のときに、大学の後輩から、「とれすぎた野菜やキズモノの野菜をつかった学生支援を考えている」と話を聞いたことでした。実際、大学生が奨学金制度を利用しても、将来かなりの額の借金になってしまう。だからこそ、お金ではなく食で学生を支援しようといったものでした。実際、農家には規格に合わない野菜がたくさん余っていたので、需要と供給があるように思っていました。しかし野菜は鮮度が命。そこで、お米ならもつのではないかと考えたことが今の活動に繋がっています。 また、若者は自分の食事に責任を持ち始めていると思います。特に、東日本大震災をきっかけに、自分で“食”を選んでいく時代が来たのではないかなと感じていますね。安くて大量であれば良いといった考えより、少量でも人々が安心して食べられる物を求めていくなかで、消費者と生産者のくくりをなくしていくことが必要だと感じました。

 

――奨学米とはどんな仕組みなのでしょう?

 

奨学米(※1)とは学生を“お金”ではなく“お米”で支援し、かわりに学生は農家へ手伝いや遊びに行くことで支援しようというのが簡単な仕組みです。全国で収穫できるお米をコミュニケーションツールとして、農家と都市部の人を結びつけること、またお米や農業、自然の素晴らしさ、命の大切さ、食の大切さなどを伝えることをコンセプトにしています。 具体的には、奨学米生と呼んでいる学生は年に3、4回ほど農家に行き手伝いをすることによって、年間で30kgのお米をもらい、食生活の面で支えてもらいます。「コメオヤ」と呼んでいる農家にとっては長期的なファンを作り、労働力の確保、市場拡大などがメリットとなりますね。また、互いの顔が見えるなかで信頼関係を築いていくことで、食材の購入を含めた長期的な交流はもちろんのこと、学生にとっては、「もう一つの実家をつくる」ことも目的にしています。東京生まれ東京育ちの学生にとって、馴染みのある田舎というのは貴重な存在になっていると思います。参加費は学生が6,000円で、宿泊場所は農家さんのお家です。実は意外にも、一人で参加する学生が多いんですよ。その他に社会人の参加枠も設けていて、彼らの参加費は25,000円です。奨学米生が格安で参加できるように、この金額設定にしています。社会人も学生たちや農家さんと交流をしながら一緒に農業体験をします。もちろん農家からお米や野菜を購入することも可能です。

※1  奨学米 … 奨学米とは奨学金を“お米“に置き換えて農家が学生にお米を無償で提供し食生活の面でサポートする新しい取組み http://syougakumai.com/


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北海道出身 / 奨学米プロジェクト代表”

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