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――実際に体験した学生たちは、どんな反応ですか?

 

毎回ツアーはバスで行きます。行きのバスのなかではみんな遠足に行く感覚でいるようでしたね。でも実際に田んぼの草取りや有機野菜の栽培など2~3時間の農作業は、彼らの想像していたよりも結構な重労働だったみたいです。夜にはコメオヤと奨学米生で懇親会を行います。その時に学生たちがお米をみて「ありがたい!」と口々に言っていましたね。 お米を田んぼから食卓に出すまでのプロセスを体験したので、お米に対する有難みがより一層深まっている様子が印象的でした。帰りのバスのなかでも「帰りたくない!」という声があがり、一回来ただけでも愛着が湧いて第二の実家のような存在になっていきます。なかには、「ここで学んだことを、帰って伝えていかなきゃいけない」と還元していく方向で考え始めた人もいました。

 

――コメオヤ側の声は?

 

現在は、公益財団法人 新潟観光コンベンション協会と新潟市の協力のもと、9軒の農家が参加しています。初めて奨学米のことを農家に話したときに、「いいね」、「新しいことをやってみよう」と前向きにとらえてくれました。奨学米の活動は、農家側にとってのメリットとして「自分がどういうこだわりを持って作っているか」を伝えられる場にもなっていることがあります。大きなところを通し販売すると、どうしても自分が作ったものだけでなく、他の生産者のお米と混ざって流通してしまうので、どんなこだわりを持って育てているか、他との違いは何かといったことがなかなか伝わりません。また奨学米生に支援するお米の量は、経営に影響が出ない範囲であることもポイントで す。これからもこの方法で、地方でコミュニティを作って、東京でファンを増やしていきたいと思っていますね。

 

―今後はどのように発展させたいと思っていますか?

 

奨学米の第一の活動拠点は東京だと思っています。でも今後、「地方」は様々な土地が候補です。石川県の能登でもすでに金沢大学の学生を中心に始まっています。私の地元北海道でも今すぐではないですが、いずれは何かのカタチで貢献したいと思っています。 他には日本に来た留学生に多く参加して欲しいとも考えています。日本にもう一つの実家を作ってもらって、日本に仕事以外でもう一度来る理由を。そして日本で食べたおいしいお米を、国に持って帰ってもらえたら良いのではないかと。そこから新たな道が見えてくるような気もしていますね。

 

 

「想いをくみ取って新しい方向へ導きたい」
あったら嬉しいけれど結びついていなかった人と街・モノを、結びつけた奨学米の活動。顔を合わせたあたたかみのある交流は、いつだって人の心を動かす。今これを読んでいるあなたは、毎日の食卓の向こう側に生産者が見えるものはいくつありますか? 知らない誰かがつくったモノから「あの人が汗を流して育てた食物」を食卓に増やしてみるのは、いかがでしょうか?

2012年度パトロンツアー日程

第2回:9月15日~16日

第3回:10月13日~14日

第4回:11月17日-18日

参加費(各回) 25,000円 申し込みはinfo@syougakumai.comまで

 

<writer:寺田 佳織>

 

奨学米プロジェクト
http://syougakumai.com/

取材協力
六本木農園
http://roppongi-nouen.jp/

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北海道出身 / 奨学米プロジェクト代表”

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